ひさしぶりに鉄道ネタで行ってみます、なsortieです。
東京を中心とした首都圏のJR路線には、数千両の電車が走っているのですが、実際には数十年、最近は十数年にいちど、新しい車両に入れ替えをおこなっています。
その際、更新の方法はいくつかあるのですが、たとえば、山手線の場合、全部の車両を一気に置き換えてしまって、その路線に走っていた古くなった車両を、近郊の路線に転用し、そこにいたさらに古い電車を置き換えていく...という「玉突き」という方法で、電車は各路線で更新されていくことが多いです。なお、中央線の場合は全車廃車、京浜東北線の場合は廃車と改造による他の路線への転用などを行っています。
東京の大動脈である山手線には、11両編成の電車が50数本走っているのですが、ここにも、つい数年前まで、205系という国鉄末期に開発され、JR化後に大量増備された電車が走っていました。でも、新しい車両に追い出され、首都圏の各路線に散っていったのです。そのひとつが、この写真の電車が走る、南武線です。ドア窓が小さい205系は、山手線に投入された205系の証。ステンレスの新しく見える車両ですが、25年以上もたっているので、こんどはいつかまた、新しい車両の玉突き投入によって追い出される、という状態だったりします。
こんな感じで、電車の世界も日夜、人間の細胞が入れ変わっていくように、少しずつ更新されているのです、というお話なのでした。